わが家は中古マンションを購入して、リフォーム会社を探し、好みに部屋をリフォームして暮らしています。
マンション購入手続きをしてから実際に住み始めるまでの期間は約4か月。
その間にリフォーム会社を探したり、キッチンやお風呂などの住設機器を見に行ったり、引っ越し会社の手配をしたり、そしてカーテンやソファなどインテリアのものを探し回ったりという作業をしました。
一番大変だったのはリフォームに適した中古マンション(物件)探しです。
なかなかこれ!という物件と出会えず何年も家探し難民みたいになってましたが、新築マンションでもなく、新築戸建てでもなく中古マンションにしておいて今はほんとによかったと思います。
中古マンション購入までの道のり
マイホーム探しで最初は新築マンションを買おうとモデルルームを見に行っていましたが、田の字型の間取りの、その長い廊下と日当たりのない北側の部屋にげんなりしたり、ワイドスパンの角部屋で理想の間取り、と思っても価格の高さにしょんぼりして帰ったりの繰り返しでした。
ちなみに田の字型間取りというのはこういうよくあるマンションの間取り。
玄関から廊下でリビングまでがつながっている間取りです。廊下面積が大きいのと、リビングが全面バルコニーに面していた場合、横の和室には窓が全くないという行燈部屋になってる可能性が高いです。北側の2室は採光があまり望めないし共有廊下に面していたりします…。
新築マンション購入をためらったのは販売価格のことばかりでもありませんでした。結局一日でも住めばそこも中古マンションになるということ、購入から数年の値下がりが一番大きいということなども聞き、実際友人たちが買ったマンションが数年で数百万~一千万とかの値下がりもざらで、資産価値としてどうよ?新築にこだわる意味ってあるのかなと疑問に思ってしまったのです。
多額のローンを払って負債を抱えるのはやだなー、家とローンに縛られたくないけど、でも自分好みの家が欲しい…というジレンマを抱えつつ、家探しをすること数年。
仲介業者2社に依頼して希望地域によい物件が出たらお知らせしてもらって、自分でもネットの物件サイトで探しつつ、ときどき見に行く…という日々を送ってました。
ある日いつも見ていたネットの物件検索で、希望地域に「おっ??これは…」と気になる中古マンションを発見。間取りが田の字型じゃないし、平米数より広く見えてすごく使い勝手がよさそうなセンターイン型のマンション。それに先日見た時より値下がりしてる??(値下げしました、みたいなマークがついていた)
仮にリフォームしたとしても当初予算の3分の2ぐらいで済みそうだし、いいかも ってことでこの時はすぐに仲介会社に連絡して二日後に内覧に行くことに。
不動産屋さんもサイト更新してから1時間ぐらいで連絡があったので驚いた、と言っていましたが、それぐらいこの時の行動は早かったのです。
実際見てみて、日当たりと風通しがよさそうだったこと、立地と価格、好みに全面リフォームしたかったので未リフォームだったことも追い風となり即決しました。
なのでほかに内覧希望の方などもいたらしいですが、一番で仮契約できトントン拍子で話が進んで今に至ります。出会いとタイミングとはこのことです。
中古マンションにしてよかったこと
今のマンションはほんとここに住めてラッキーだったなと思うぐらい良い所で、悪い所(不満)はあまり感じていません。小規模マンションなので管理費と修繕積立金がちょっと割高なことがネックです。
ご近所や管理組合の運営状況があらかじめわかる
購入前に売主さんから聞いてはいましたが、ご近所づきあいもほどほどで小規模マンションなのでアットホーム、管理組合もきちんと運営されており(←これすごく重要)自分たちも管理組合の運営にちゃんと携わることで、マンションへの愛着もわいています。そして騒音問題もなく気持ちよく暮らせています。
住む前に住環境や近隣の状況を念入りにチェックできるところが中古マンションに住む一番のメリットかも。騒音問題・介護・育児中かどうかなど、ライフステージによって暮らしは変わってきます。子育て中は家で過ごす時間が長いので環境は大切。
ある意味住宅購入って賭けですよね。一生で一番高い買い物の割には不確定要素が多すぎてこわいです。
不安ならマンション購入までに、ホームインスペクター(住宅診断士)など専門の人を同行して内覧にいくべきかも。
日当たり・周辺環境なども事前にチェックできる
すでに建っているマンションなら部屋からの眺望・日当たり・騒音・ニオイなどさまざまなものがチェックできて安心。生活レベルを大きく左右する、近隣の飲食店や工場のニオイが家に入ってこないかどうかきちんとチェックです。
目の前に大きな建物がこの先立つ可能性があるかどうかもチェックです。
新築だと同じ間取りの部屋でも1フロア上がるごとに100万円ずつ価格がアップしたりしますが、中古になると〇階だから100万高い安い、といった極端な値段はつかないのが不思議といえば不思議。
売れる?貸せる?も事前にチェックできる
同じマンション内で分譲貸しの部屋があれば、賃貸に出した時にいくらぐらいで人に貸せるかの相場も事前にわかります。賃貸時の実質利回りも計算してみるべき。
「家を買ったばっかりで貸したり売ったりすることなんて考えなくても…」って思うかもしれないけれど、いつ何時引っ越すことになるかわからないし。。。
マンションを買ってすぐ転勤、とか親の介護・子供の都合など引っ越しする話はよく聞くので最初からリスク管理はしとかないとな、と思います。
なんといってもローン負担が軽い
中古マンションを購入してリフォームして住んでも、当初の購入予算の3分の2以下に収まってます。これはほんと大きいです。
中古といっても、新築同様住宅ローン控除の対象で10年間は控除が受けられるので減税の恩恵を受けるべく住宅ローンを組みました。10年過ぎたら繰り上げ返済する予定。(今の超低金利のままだったら、それで返せたら金利はほぼ¥0かも。)
中古市場での値下がりが新築購入と比べこの先も緩やかなので仮に売った時もそんなに損しないはず(と私の甘い試算)。
毎月の住宅ローン負担が軽いので心も軽いです。この先市場が変わってローン金利が多少上がっても焦らなくていいし、家のローンの心配とかあまりしなくていいのがうれしい。旅行も以前と同じように行けるし、身の丈に合った家に住み、無理せず働いて楽しく暮らせているのでとても気楽です。
人生100年時代だとしたら、まだ折り返してもない、この先まだまだ長い人生。同じところにずっと住みたいとは思っていないので、今のマンションを売って新たに買ったり、賃貸に出したり、子供が住んだりしてあと2・3回ぐらいは住み替えするんじゃないかなーと思っています。そういうことが身軽にできるといいですよね。
中古マンションの悪い点も少し…
やはりもともとの設備が古いところでしょうか。お風呂やキッチン、トイレなど内部の住宅設備はリフォームさえすれば最新のものに交換できるので問題はありません。問題は共有部分。
戸建てと違ってマンションは自分の意志で建て替えはできないのが難点。築15年のマンションは窓周りベランダの仕様などがやっぱりちょっと昔っぽいかも。
マンションの共有部分(窓周りや玄関ドアなど)はリフォームではいじれないところなのでそこがリフォームでもネックでした。。。
今どきのマンションであれば窓部分はペアガラスなどが採用されているところですがそれが違ったり、玄関ドアもちょっと古めかしい感じがしますね。
次の大規模修繕ではぜひ組合に提案してそのあたりを一斉交換したいところです。
あと、宅急便の不在受け取りに便利な「宅配ボックス」がないんですよね。これはほしかったなー。
あとは大規模修繕を一度行っているのでその後の修繕積立金の額が上がって、周辺の新築マンションより高めなんです。これは売るときに影響しちゃうかな…という不安材料。
新築マンションって売るために当初の修繕積立金の月額が数千円だったりするので。(もっとも最初に一括で集められていたり、大規模修繕をしたら必ず値上がりしてしまいますが。)
まとめ
家に対しての考え方も変わってきている昨今。昔みたいに、絶対新築がいい!ってい人も減ってきていると思います。それでも家は持ってみたい、家にあんまりお金をかけたくない、インテリアが好き…そんなあなたには、中古マンションを買って好みにリフォームして暮らすスタイル、おすすめです。
キッチンなどの設備選びは楽しいしトータルでは新築よりも安く済むし、自分好みにリフォームすると家に愛着がわきます。
人口がどんどん減少してる日本ではマンションも立地が悪いとこの先ゴーストマンションになりかねませんよね。売りたいときにすぐ売れて貸せる物件かどうか、っていう目線も大事だと思います。そもそも家を買うことがいいのかどうかもよくわかりません。
ローンを払い終えた時には価値が0だったら悲しい…だから買うにしてもあんまり重荷にならないリスクヘッジできる家にしておかねば、と思います。
中古マンションならば住宅ローンも負担が少なく、貸しやすいし住み替えもできるし、またリフォームしたい箇所がでてきたらその都度したらいいし、とか気楽に考えています。
経済的にも心理的にも家を持つことが重荷にならず、旅好きなわが家にはいい選択でした。
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